リコイルする銃身
RECOIL : subHuman
Alan Wilder(元Depeche Mode)のソロ・プロジェクト、久々の新作。
いきなりブルージーなヴォーカルが聴こえてきて、何ごとかと思った。歌っているJoe Richardsonって、本当にアメリカ人のブルースシンガーらしい。ブックレットをみたら、なんとテキサスまで録音しに行っている。テキサスって。似合わないぞアラン…。デペッシュで一番【よくできたお兄さん】キャラだったのに、きみ。なんて勝手なイメージで言われても困るか。
相変わらず音数の少ないエレクトロ。たゆたうようなベースとメロディに、寄せては返す重低音リズム。もうひとりのゲストヴォーカルCarla Trevaskisが歌っている曲は、なんだかMassive Attackっぽい。これ、ジャンルはなんだろう。アンビエントかエレクトロニカか、トリップホップか? iTunesにインポートしたとき、データベースの分類はなんと「Unclassifiable」となっていました。初めてみたよそんな表記。
歌詞は、不穏な暴力の気配に満ちている。これは21世紀の気配だ。911以降の気配だ。つまりジョージ・W・ブッシュのアメリカの気配だ。ああ、そうか。アランには、わざわざテキサスに行こうという理由があったのかも、知れない。
気だるくて重くて、かっこいいアルバムだ。
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