911 FANTASIA
タワレコの店頭でタイトルを見て立ち止まってしまった。七尾旅人って…いろんな実力派ミュージシャンと共演していて名前は聞いたことがあるけれど、本人の音楽はまったく知らない。しかもCD3枚組。なんだろうこれは。まあこういうときはあまり迷わない。買いました。
で、なんだろうこれは。2051年9月11日という未来、老人が孫の少年に語って聞かせる昔話、という体裁の…ミュージカル?オペラ?ドラマCD? いちおう、台詞と音楽と効果音でできている。音楽のタイプは、ノイズとも前衛ジャズともエレクトロともブルースともフォークとも言えるような、そのどれでもないような。歌と声と音が渾然としていて、きっちりと区別できない。1曲1曲を切り出すこともできないし、何が飛び出すかわからないので「ながら聴き」もできない。しょうがない。ヘッドフォンで3時間、一気に聴きました。
ディスク1枚目、早々にキューブリックの名前が出てきてうわあと思う。1969年、アポロ11号の話だ。そこから入るかあ。危ない綱渡りだな。ここでさっそく何割のリスナーを失うんだろう、といらぬ心配。
聴き終わって、突っ込みどころはいろいろ思いつくし、勉強不足なんじゃないのと思うところもある。音楽としてのクオリティが高いとも、実はあまり思えない。でも、これが全身全霊を込めて作られた作品であることだけは、疑えない。音は編集がギザギザしていて聴きづらく、老人ヴォイスじゃない本人とぜんぜん男の子ヴォイスじゃない女性によるかけ合い台詞は、これまたイントネーションがおかしくて聞きづらい。だから誰にどうお勧めすることもできないのだが、買って失敗だったとは思わない。なんだろうなこれは。
七尾旅人、1979年生まれだそうな。今後が気になります。
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コメント
わたしこのイントネーション好きかもですよ。
投稿: 尾崎 | 2008年10月17日 (金) 01:55
>尾崎さま
おお、聴かれてましたか。さすが。
このアーティストのことは、本当にほとんど知らないのです。お勧めの過去作とか、情報とかあったらぜひ教えてください。
ライヴも行ってみたい気がしてます。
イントネーションは、僕はつい気になっちゃいましたけど、この作品にとっては瑣末な問題ですね。
投稿: kensuke | 2008年10月17日 (金) 20:10
いえいえ、名前は一度聞いたら忘れられないので知ってましたが、きっかけが無く、今回このエントリでのご紹介のサイトで拝聴した感想です。最初はこれ3時間むりかな、だったのがいつの間にか気持ち良くなっててもうちょっと聴きたいなあと。で公式サイト見て以外にかわいいなと、そんな感じです。イントネーションはこの位の若い世代のアーチストによく聞かれる(ような気がする)まったく黒っぽくないラップ、和製語り、かなと思いました。いや、本当、楽しみですよね。毎度毎度きっかけありがとうございます。
投稿: 尾崎 | 2008年10月18日 (土) 01:35
>尾崎さま
いえいえ、こちらこそ。
なんか早とちりまして失礼。
29歳で、商業ベース(インディーズだけど)でこういうことをやるひとがいるってのは、もろオヤジくさいけど、頼もしい感じがしました。
投稿: kensuke | 2008年10月19日 (日) 21:56